1949年、大分県生まれ。日本女子大学卒。生物学(動物行動学)専攻。
卒業後、移動動物園に従事。1976年以降フリー。動物関係のライター及びエッセイストとして多方面で活躍。「ヒトと動物の関係学会」理事。動物、主にネコの生態や行動学に精通し、ユーモラスで切れ味鋭い描写は、多くの読者の共感を得ている。
著書「雨の日の猫はとことん眠い」(PHP出版)
「猫の飼い方カラー図鑑」(日本文芸社)
「あなたの猫の偏差値は?」(ワニブックス)
「猫の気持ちを聴いてごらん」(マガジンハウス)
「幸せな猫の育て方−暮らし方・遊び方・健康管理」(単行本)
「ネコ好きが気になる50の疑問 飼主をどう考えているのか?室内飼いで幸せなのか?」(サイエンス・アイ新しい書25)
「ネコを長生きさせる50の秘訣 ごはんを食べなくなったら?鳴き声はストレスの表れ?」(サイエンス・アイ新しい書111)等他多数
講師からのメッセージ
ペットを上手に飼うために必要なのは、その動物の習性を正しく理解しているかどうかです。習性や行動が理解できれば、どんな環境が快適なのか、なにがその動物の幸せにつながるのかが見えてきます。冷静で客観的な目で行動学を学びましょう。すると、犬には犬の、猫には猫の“価値観”があることがわかります。ヒトを含めた動物たちそれぞれに、それぞれの価値観があり、どれもがその“種”特有のものであることがわかります。「猫の行動学」では、犬や他の動物と比較することで猫特有の価値観を探ります。そして、そこから生まれる習性や行動を学びます。
動物への愛情とは、その動物が持つ価値観を理解し尊重し、守ることだと思います。それが、動物の行動を理解するための基本です。さらには動物に何をしてあ げればいいのかを考えるときの基本です。この基本がわかっていれば、どんな事態に直面しようとも必ず、よき解決策が見いだせるはずです。ペットシッターに とって大切なのは、よき解決策を見いだすときの洞察力と判断力です。動物行動学は、そのための基礎知識です。正しい基礎知識が豊かな応用力を生み出してく れるのです。