猫にシャンプーは必要?頻度は?
猫にシャンプーが必要な理由
CFAキャットショー審査員およびトリマー専門学校講師を務める、この道30年のキャットグルーマーに師事。キャットグルーマーライセンス取得後、プロのキャットグルーマーとして猫ちゃんのシャンプーやトリミングを行なっています。
日本ではキャットグルーミング技術が確立されておらず、猫の飼い主さんは、愛猫をお手入れしてくれるサロンがなかなか見つからないのが現状です。近所のトリミングサロンに連れて行ってもドッグトリマーさんがほとんどで断られることが多く、仮に受けてくれたとしても猫のハンドリングに慣れていないため、予想以上に暴れて断られるの繰り返し。毎回、動物病院で鎮静するしかないという経験をしてきました。鎮静のリスクにドキドキしながら、帰宅後わが猫のどっと疲れた顔をみるたび、日頃のお手入れの大切さを痛感してきました。
日頃のお手入れは、ブラッシングとシャンプーの2つです。猫は体臭が少なく、セルフグルーミングをするので猫にシャンプーは必要ないと考えられることが多いようですが、シャンプーは体を清潔に保つためだけではありません。 いまや猫は人間がお手入れをしてあげなければいけない環境で生きています。人間が品種改良を重ね、室内飼いが当たり前のいま、外で気温の変化を感じとったり、風に吹かれたり、地面に体をこすりつけたりして、自然と抜け毛が落ちることもありません。室内飼いでは一年中、ゆるやかな換毛期の状態にあります。
猫のシャンプー頻度
猫は、被毛の長さで分類する(短毛・長毛)ほかに、被毛の生え方を(オーバーコートとアンダーコート)に分類することができます。硬くてしっかりした毛質のオーバーコートは、直射日光などの外的刺激からデリケートな皮膚を守る役割をしています。 そしてアンダーコートは、柔らかくて毛質が細く、保温機能をもっています。春先に抜け毛が多いのは、暖かくなってくると換毛期でアンダーコートが抜けるためです。
猫は犬より皮脂汚れが多いので、毎日のブラッシングと1〜3ヶ月に一度のシャンプーをおすすめしています。短毛・長毛問わず、ダブルコートの猫ちゃんは被毛が深く、根元の皮脂を自分で舐めとることができないため、お手入れしないと皮脂でベトついて背中の被毛がケバケバと割れてきたり、皮脂と抜け毛が絡まって毛玉ができやすくなります。長毛種は、セルフグルーミングが届かないところに汚れがたまりやすく、ニオイやフケ、毛玉・抜け毛の原因になります。そしてお尻まわりにウンチをつけてしまうこともあります。
サロンでプロがグルーミングをすると、日頃ブラッシングをしているにも関わらず、たくさんの抜け毛が発生します。日頃これだけの抜け毛を背負って生活していたということに驚くほどです。抜け毛を放置すると、猫ちゃんがセルフグルーミングで毛を飲み込み、胃にヘアボールができてしまうなど(毛球症)、健康を害する恐れもあります。猫には衛生と健康のためにも、きちんとしたお手入れが欠かせません。定期的にお手入れを行えば、毛並みや毛艶が美しく、猫も人間もごきげんに暮らすことができます。
シャンプーが必要なダブルコートの猫種
ペルシャ(ヒマラヤン、チンチラ含む)、ノルウェージャンフォレストキャット、ラグドール、マンチカン、セルカークレックス、ラパーマ、エキゾチックショート、エキゾチックロング、アメリカンショートヘア 、スコティッシュフォールド、ブリティッシュショートヘア、ソマリ、ロシアンブルー、アビシニアン、シャルトリューなど
*ダブルコートとは・・・アンダーコート(根元の毛)が保湿の役割を持ち、やわらかく、毛量が多い。オーバーコートは皮膚を守る役割を持ち、表面の毛がアンダーコートに比べて硬い。換毛期に抜け毛が多い。
猫シャンプーをしてくれる猫専門トリマー
猫専門トリマー資格を取得したプロのキャットグルーマーとして、猫の魅力を最大限に引き出すシャンプーとトリミングを行なっています。抜け毛・毛玉・フケのトラブル、動物病院では麻酔をしないと受けてもらえないと悩んでいたお客さまに「数ヶ月、ふわふわが続いていい香り〜」「うちの猫がこんなに美しかったなんて!」とご好評頂いております。ご自宅では難しい猫ちゃんのお手入れを無麻酔で行います。>>猫の美容メニューを見る