キャットフードの選び方
ペットフードの品質安全基準
アメリカのペットフード品質安全基準を知って以来、日頃キャットフードを購入するときにも、 原材料が明記されているか、裏のラベル表示を意識して見るようになりました。
スクールでも学びましたが、「チキン」「ターキー」「牛肉」など肉の種類が明記されてない「〜肉類」「ミール」表示には、とくに注意が必要です。
安いキャットフードには、製造コストをおさえるため、人間が食べることできない、家畜の頭・内臓・尾・皮毛・骨などを含む 廃棄処分用の肉が使われていたりします。
アメリカでは通称、廃棄処分用の肉は「4Dミート」と呼ばれています。
* Dead : 死んだ
* Dying : 死にかけ
* Diseased : 病気
* Disabled : 障害
私たちが食べられないものを、猫たちにあげるのは不安すぎます。
また、最近は「グレインフリー」とか「グルテンフリー」と書かれたフードを見かけることが増えてきて、 私自身、こういうキャットフードは高価なだけに、良さそうだけれどずっと気になっていました。
ちょっと難しいですが、グレインとは、小麦、米、トウモロコシなどの「穀物」のことで、グレインフリーは、これらの穀物を含まないフードのこと、グルテンは、小麦やライ麦を製粉してできる「タンパク質」のことで、グルテンフリーのペットフードはこのタンパク質を含まないフードです。グルテンフリーは、小麦アレルギーの人や、ダイエットにも注目されているようです。
実際のところスクールでも、獣医さん・猫専門家・栄養学講師、それぞれの見解によって、グレイン、グルテンフリーについては、賛否両論ありました。
穀物はすぐれた栄養源のひとつであって、穀物アレルギーを持っていない猫にわざわざ穀物を制限する必要はないという獣医さんの意見、本来肉食の猫にとって穀類は消化器官に負担がかかるという猫専門家の先生の意見。
ネットでもけっこう情報が錯乱していて、本当は何が正しいのかわからなくなるほどです。
わが猫を守るためには、自分なりの判断基準を持つしかないのですが、私は、単にグレインフリー、グルテンフリーフードだから良いということではなく、 猫の栄養学で学んだ必要な栄養バランスを気にするようにしています。
6大栄養素のうち、猫にとって理想的な栄養バランスとしては、
・30%以上のタンパク質と、18%前後の脂質が含まれていること
猫は腎臓病になりやすいので、
・肉や魚に含まれる「リン酸」ができるだけ少ないもの
そして先の述べた、
・「〜肉類」「ミート」「ミール」や安すぎるフードは、選ばないこと